2011年03月06日

電車、いつも気にしてます

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東北新幹線「はやぶさ」が営業運転を開始しましたね。けっこう好きなんです、あのカラーリング。元々の緑は「常磐グリーン/青緑1号」ってことですが、メタリックにアレンジされてスカッとした清々しい感じがしますね。ピンクのラインも素敵に効いてるんではないかと。

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初めて「はやぶさ」を見たとき「あれ?この雰囲気、どこかで見た気が…」と思ったんですが、KR250と似た配色というかバランスかなぁと。KRの色はもちろんライムグリーンですしラインはピンクではなくて赤でしたけど、ボクの中では同一のイメージを持っちゃいます。

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で、このE5系という車両、川崎重工の兵庫工場で造ってるんですね(日立でも造ってますけど)。それを知って以来「はやぶさのカラーリングのルーツはKRじゃ!」と振れまわっているんですが、誰もそんな話に真剣に付き合ってくれません。はい、荒唐無稽なこと言ってすいません。

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実は、この「電車のカラーリング」って、普段からけっこう意識して見てましてね。シンプルな配色を用いて、難しい塗り分けをすることもなく、しっかりと収まりの良いイメージを出すって、いろいろなモノのカラーリングについてかなりお手本になるなぁと思ってまして。

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RL250のカラーリングも、元ネタは「地下鉄有楽町線+東急」です。有楽町線は茶色を黄色のラインで挟んでるんですが、東急のオレンジラインで挟む方が綺麗に収まるかな〜ってやってみたわけでして。ま、言わなきゃ、そんなところからアイデアもらってるとは気づかれませんわね。

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ここんとこちょっと放ったらかしにしてるB50MXもこのカラーリングにまとめるつもりでして、今回のBMXも、その弟分のカラーリングにしてやりました。バイクみたいな「面」が無いので塗り分けはちょっと苦心しましたが、イメージとしては兄貴分と仲の良い感じが出せたかな、と。

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ごくごくたま〜にトライアルをしに行った時に河原の隅の見えない所までオシッコに行くとか、A.C.T.S.の会場で本部テントからトイレまで行くとか(オシッコばっかりやなぁ)程度の使い道ですから、ま、そんなに気張った感じにしてもしょうがありませんものね。

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さてさて、クリアを吹いたウレタンは温度さえきちんとコントロールしてやればこの時期でもシャキッと乾燥(っていうか硬化)してくれますので、あとはサクサクと組み上げる段階ですね。今晩はスポークを張って、組み付けるパーツの準備準備。だいぶ、先が見えてきましたぁ。

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2011年03月03日

朝練と夜なべ、で

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そんなこんなで、ニップルはいったい何台分あるんだろうってぐらい手に入り、その後も少しずつ作業をコツコツ…。1色めのシルバーを塗って、ツートンの茶色を塗り分けて、まぁここまでくればあとは一気にラストスパートだぜぃって、ちょっと勢いづきますね。色が付くと楽しくなります。

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で、乾燥時間中は、シコシコと切り文字やらステッカー作り。これがけっこう気分転換になって良いんです。いわゆる機械いぢりとか塗装とかの手仕事じゃなくて、コンピュータに向かってひたすらイラストレータと格闘。で、MacのOS 8.6で駆動するプロッターでカッティング、トホホ…。

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あとはじっくり塗装を乾燥させて、切り出したマーク類を貼り込んで、しばらく定着させたらクリア吹きです。ウン、なんとか20日のA.C.T.S.には間に合いそうな気配になってきたゾと。ここんとこ皆さんもいろいろやってる時期でしょうから、自分もほんの少しは楽しみがないと、ねぇ。

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2011年02月27日

平成と昭和に出会う日曜日

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先日わが家にやってきたBMXのフレームの塗装をザクザクと剥がしまして、さっそく塗り始めちゃいました。ここんところアララっていうくらい温かかったり急に冷え込んだりと、塗装をするにはなかなかタイミングが難しいですね。温かいうちにどんどん手を進めないとっと。

で、サフを吹いて、例によってお風呂場&ストーブ乾燥室に閉じ込め放置プレイにして、待ち時間は部品調達に出かけることにしました。…といっても、今回はそんなに気を入れてレストアしてるわけでもないので、ホンの小物だけ。ニップルは新品にしたかったもので、それを探しに。

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行ってみたのが、大きな通り沿いにある、巨大な自転車量販店です。店頭にはナン100台って自転車がおいてありますしね、ここならニップルくらい絶対に有るだろうと。別にスイス製DTのアルミニップル…とか言うつもりはありません。普通の真鍮にメッキの安物でオッケですから。

店内すごく混んでましてね。子供用の自転車を買いにきた家族連れやらMTBを買って行くアベックやら買い物カゴを付けにきたお姉さんやら、大賑わいです。若い店員さんが6人くらいいるんですが、誰もが一所懸命に働いてます。じっと待つ事10分ほど。やっと自分の番が来ました。

「あのぉ、ニップルのバラ売りってしてますか?」若いお兄ちゃんに尋ねてみます。するとそのお兄ちゃん「ニ…ニップ、ですか?」とポカンとした顔。「そうそう、14番のブラスにメッキのヤツで良いんですけど」「はぁ、ちょっとお待ち下さい…」と、他の店員さんのところへ。

うわぁ、面倒なお兄ちゃんに当たっちゃったなぁと思っていたら「申し訳ありません。当店ではお取り扱いしておりません」と、誰かに聞いてきたセリフをそのまんま返してくれます。ナン100台って店頭在庫のあるお店で、日にナン10台も売るようなお店に、ニップル置いてないの???。

混み合ったスーパーマーケットくらい忙しそうなんですよ、そこ。見ているとバンバン自転車売れてるし、お客さんだって引きも切らず入ってきます。レジなんてバーコードリーダーでテキパキやってますしね、若い店員さんばっかりでいかにも今風なんだけど、ニップルは、無し。



ま、ネット通販で買うべか…と帰りかけの道に、ナン10年も昔からやってるような汚〜い自転車屋さんを発見しましてね、宮田サイクルの朽ちた看板が半分外れかかってます。まぁダメもとで入ってみました、引き戸がガラガラって開きましてね。幽霊出そうな雰囲気。お店、暗いし…。

誰もいません。「すいませ〜ん、ごめんくださ〜い!」ちょっと怖そうなオジさんが奥からユックリと出てきましてね。「あのぉ、ニップルのバラ売りってしてますか?」「何番?」「14番を」「何個?」「96個、あの100個でも良いです」「ちょっと待って」「はい(怖・・・)」

そしたらオジさん、小さなバケツみたいなのを持ってきまして「要るだけ持っていきな」って差し出すんです。見れば、バケツいっぱいのニップル。ビニール袋を渡してくれて「これに入れていきな」ですって。オロオロしてると、ザクっと手づかみで2回、袋に入れてくれましてね。

高見盛の塩じゃないんだから、そんなに沢山つかまれても「いや、あの、そんなには要らないんですけど…」「あって困るもんじゃないだろ。100個数えろってか?」って、顔、怖いし。「はい、そりゃもう目分量で結構です」昔の自転車屋のオヤジさんって、こんな感じでした、確かに。

「すいません、お代は?」「そうだなぁ、100円」「はぁ?」「100円もらっとくよ」なんだかキツネにつままれたような感じです。小銭が無かったので1000円札を差し出すと、メンド臭そうに受け取って奥に引っ込み、オツリの900円を渡してくれる手が、完全に職人さんでした。


今年は平成23年でして、例の量販店は、実に健全に平成23年のビジネスを展開してるな〜って感じがしました。で、その今年は、昭和で言うと86年だそうです。ポケットにズッシリと重いニップルを詰め込んで、まだ社会のほんの一部で続いている昭和86年を感じた日曜日でした。

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2010年12月19日

アマノジャへの道 - L2

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まぁそんなこんなを経て中学生になりまして、その自転車屋さん(なんて言うと平たすぎますね。ボクにはまるで鹿鳴館とか長崎の出島みたいな存在です)に通っていますと、それこそツールドフランスやらのとてつもないロードレースが、ヨーロッパにはあることが分かってきます。

まぁなんでもかんでもレースがイチバン!…ってわけではないんですけど、やっぱりカッコ良く見えるわけですよ。輸送機よりは戦闘機、バスよりはスポーツカー…いえいえそれよりレーシングカー…まぁ中学生ぐらいだと、当然そんな感覚の中で生きていますわね。

1970年代に入った頃、自転車レース界のヒーローは、エディ・メルクスという人でした。ヨーロッパ発の自転車雑誌にもいっぱい記事が載っていて、印象としては大スターっていう感じかなぁ。当然、中学生としては感化され、自転車界の長嶋茂雄だと勝手に思い込みます。

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こういう、少年時代に刷り込まれたヒーロー感っていうのは、なかなか揺るがないものですね。それが、織田信長だったり坂本龍馬だったり王貞治だったり人それぞれいろいろあるでしょうけど、まぁそういうモノを信じて没頭するのも、少年期の特権と言えるかもしれません。

いまだに、誰かと喋っていて自分の口から「本田宗一郎」とか「長嶋茂雄」とかの名前が出る時、ほんのちょっとだけ背筋がピンとしちゃうのを感じますが、エディ・メルクスさんなんてのも、ボクにとって間違いなく「背筋ピンと効果」のある人物のひとりです。

このメルクスさん、ツールドフランスを5回制しています。それ以前にもう一人5回勝った人はいるんですが、なにやらメルクスさんの扱いは特別でした。ツール以外の大きなレースに勝っているのは勿論ですが、やっぱりスター性みたいなものが群を抜いていたんではないでしょうか。


とかなんとか言いながら、中学3年間をクラブ活動とプラモデル作りに費やしたもんですから、いつの間にか自転車熱も下がってゆき、16歳になって原付の免許をとるころには新たな興味やら体験で毎日がいっぱいいっぱいになってきます。ま、青春なんてのはそんなもんですわね。

メルクスさんはツールに5回勝っているんだけど、1969、70、71、72年と4連覇して、73年は勝ってなくて、74年に復活したと知ったのは、ちょっと後になってからのことだったと思います。73年はルイス・オカーニャという人が、どうやらまぐれみたいに勝ってるんですけどね。

当然「あのメルクス様を負かすとはどんなヤツやねん!」と思うわけですが、このオカーニャさん、調べてもどんな人なのかさっぱり分かりませんでした。ま一発屋だったんでしょうってことで納得し、興味はこの人の乗っていた「Motobecane」という自転車に移っていきました。

当時、聞いたこともない自転車です。現地ではツール優勝記念モデル(下の写真)なんてのが発売されたんですが、極東の端っこの若造がそんな現物を目にすることもなく、その後もずっと「謎の自転車」。でも「い〜や、なにかあるに違いない」という想像をかき立ててくれる存在でした。

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回りの自転車通の大人たちの発音は「モトベカーヌ」でした。後にモトベカンとかモトベカーンと発音する人がいることも知りましたが、初期刷り込みってのは根強く残るもので、Motobecaneはあくまでもモトベカーヌ。ボクらの年代はティレルなんて発音しません。タイレルですよね。

ま、その後どんどんバイクに傾いていっちゃって、自転車とは随分と疎遠な時期が続くことになるんですが、このモトベカーヌって名前はなんとなくいつも心のどこかに引っかかった感じでした。見たこともないっていうのは、それはそれで夢を膨らませてくれますよね。

ところが、80年代に入ってヨーロッパに出かけていくようになって、初めて現地でモトベカーヌと巡り会うことになります。もうビックリたまげました。例えば、パリの外れのしょぼい食料品店の前に停まっているくたびれた買い物自転車の半分は、モトベカーヌなんです。

さらに驚くのは、裏通りのそこら中に置きっさらしてあるモペッドというかシクロ(ペダルの付いた自転車みたいなヤツ)の3分の2はモトベカーヌ(正式にはモトコンフォートというブランド名ですが)。つまり日本における宮田の自転車とカブみたいな感じ。拍子抜けもいいところです。

よ〜く探してみると、ロードモデルもありましたよ、たま〜に。でもね、ぜんぜんカッコいいとか素晴らしい作り…とか言うもんじゃなくて、ちょっと膝カックンなモノばっかり。思い知りましたね、極東で勝手に夢ふくらましてた自分が、いかにトンチンカンだったかってこと。

でも、これはこれで良い勉強です。雑誌を見たり自分勝手に煮込んだだけのイメージが、いかに現実とかけ離れているものなのかって。ちょっと大袈裟に言えばとても大切な教訓を与えてくれたようなもんです、モトベカーヌは。で、現地の自転車屋さんに飛び込んでみることになります。
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2010年12月18日

アマノジャへの道 - L1

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この秋、親父が入院しましてね。まぁそれほど重篤であるとか深刻なものではなく助かったんですが、その入院先の病院が武蔵野市は吉祥寺の外れにありまして、実はこの病院の界隈、子供の頃に随分と通った所だったんですわ。小学生から中学生にかけての時分です。

ワタクシめ小学校6年の時に、初めてドロップハンドルの自転車を買ってもらいました。ブリヂストンのBS-27っていう、まぁ小学生にしちゃぁ結構背伸びしたモデルで、それまで親戚に貰った24インチの子供用で喜んでたガキンチョが、いよいよ生意気街道に乗り出したわけです。

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で、24インチではせいぜい友達の家くらいが行動の限界だったガキンチョは、隣町とか2〜3個先の駅あたりまで自由に行けるようになりまして、こりゃもう画期的な出来事なわけです。初めは、それまで知らなかった模型屋さんを発見したりなんて程度が、その主な目的なんですが。

これは多くの男子が経験することですが、乗り物のステップアップと自我の成長には密接な関連があるものですね。子供用24インチが大人用スポーツ自転車になるということは、それにともなって興味の対象や意識や経験までもが急速に、どんどん拡がっていくものです。

行動範囲が拡がるというのは、単に物理的な活動の面積が拡大することに留まらず、行った先で多くの人やモノと出会う機会を拡げることにもなります。まさに物心両面での、自己の拡大ですね。27インチの自転車に乗るということはそういうことなんだと、ガキンチョは知りました。

小6の子供にとって、それによってもたらされる見聞の拡がりったらとてつもなく、それまで自分の畑を耕すのが精一杯だった貧農が、咸臨丸でアメリカ行った勝海舟みたいな状態って言ったら大袈裟ですが、そのくらいの発見とか刺激とかを受けちゃうことになります。


吉祥寺の外れに「東京サイクリングセンター」という自転車屋さんがありました。発見したのは、そのBS-27に乗り始めてすぐだったと思います。1968年くらいのことですかね。家からの距離にすれば3km程度の近くなんですが、そこは咸臨丸で行ったような「別世界」でした。

そのお店のオリジナルでゼファーというブランドの素晴らしい完成車がありましてね。その名前は「地中海に吹く季節風のことなんだよ」なんてロマンチックなことを教えてもらうと、小6のガキンチョとしてはもうワインでも飲まされたようにポワ〜っと酔っちゃうわけです。

(後年、同じ名前のバイクが出しましたけど、その時は「ケッ!どこが地中海と関係あんねん、こんなバイク!」なんて思ったもんです。随分とヒネクレた見方して御免なさいねカワサキさん。ついでに、ゼファーをスペイン風に言うとセフィーロなんですね。まいっか、そんなこと)

で、その東京サイクリングセンターには、まさに宝石みたいなヨーロッパ製の自転車も置いてありましてね。塗装やらラグやらカンパニョーロの部品の綺麗さだけでもクラクラしちゃうほど魅力的なんですが、値札を見ると自分のBS-27の10倍とか20倍とかのがゴロゴロありましてね。

まったく、乗用車が買えるような値段なわけです。まぁその頃といえば、自家用車を持ってるなんてのは商売をやっている家に限られ、クラスに数人いたかいないかぐらいです。そりゃもう、クルマみたいな値段の自転車を見て意識朦朧としちゃうの、お分かりいただけますよね。

その吉祥寺の外れに存在する「異国の香りプンプンのお店」には、ヨーロッパの自転車雑誌なども置かれていまして、借りてきた猫の尻尾くらいに小さくなって店内の隙間に入り込んでは、それらを見せてもらうのが最大の楽しみになっていきます。もちろん写真を見るだけですけど。

だけど、内容だって知りたいですからね。優しそうな大学生みたいなお兄さんを見つけてはいろいろ質問をぶつけると、まぁだいたいのことは教えてくれましてね。たぶん記事に書いてあることの30%くらいは知識として得ることが出来たんじゃないかと思います。そりゃ大収穫です。

小6で乗ったドロップハンドルと、東京サイクリングセンターで見たヨーロッパ製の自転車や雑誌。う〜ん、いま思い返せば、やっぱりこの辺りが自分の出発点なのかな〜と思います。ちなみにツールドフランスの出発地点のことを「グランデパール」と言います。なんちってね。

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2010年09月30日

アマノジャ・ペインティング

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「なんかさぁ、変な塗装してみたいね〜」
「そやねそやね、今どきフツ〜にウレタン塗ったってナンボのもんじゃわ」
塗装好きな友人とそんなヘソマガリな会話をさんざん交わしましてね。

んなら古式ゆかしいラッカーだべさ…ってことになり、さらにボカシんところをガンで吹き分けるんじゃなくて、細かいサンドペーパーで研いでカスレさせる大昔の方法でやってみっか!ってことで話がまとまりましてね。まぁ自分でもどこまでアマノジャクなんじゃろと思う次第ですが。

塗るのは茶系の2トーンに決めまして、フレームの端々を濃い茶にしてやります。ま、特に問題もなく2色を塗って、いよいよ色の境目のボカシ・サンディング。内心「ホントに上手くいくんかなぁ?」と不安もあったんですが、やってみればそんなに難しいもんじゃありませんです。

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かなり細かい番手じゃないとザ〜ザ〜削れちゃうので慎重に慎重に。フィニッシュはコンパウンドで磨きながら少しずつ少しずつボカシていくって感じです。自転車のフレームってのは円柱ばっかりですので、円周を一定にボカシてやるのにけっこう気を使いますね。

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で、境目はこんな感じ。よ〜く見なきゃスプレーのボカシと区別なんかつかないんでしょうけど、ジックリ見ると吹いた場合の粒子みたいのが無く、ちょっと不思議なボカシになりますね。「だからナンなの?」って言われりゃ「いえ、別に」ってだけの、単なる自己満足です、はい。

ボカシ・サンディングが終わったことろで一度クリアを吹きます。このクリアに「マジック・オブ・パール」っていう粉を混ぜてやりますと、全体にホンの少〜しパールがかった輝きがでます。この粉、けっこう好きでよく使ってるんですわ。http://www.magicofpearl.com/

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いわゆる「パール塗料」ってパール感が強すぎる場合がありましてね。ソリッドの塗料を塗ってからクリアに粉を混ぜてパールにしてやると、パール加減を好きなように調整できますし「ごくほんのわずかにパール」なんてのも可能でしてね。今回はゴールド系のパールを入れてやりました。

てなわけで、全体にほんのちょっぴりキラッとさせたらロゴやらを貼り込んで、こんどはクリアだけのクリアですね。さすがにこれはウレタンを吹きましたが、ドロッと濃い目にエア圧低めでわざとザラッとした感じを狙いましてね。はい、けっこう面白い感じに仕上がったんではないかと。

今回塗ったのはMBKって言うフレームです。まぁほとんど知られてないフランス製の自転車なんですが、MOTOBECANE=モトベカーヌがその前身よ…って言えば、バイク系の人だと多少はご存じかも。このモトベカーヌ、個人的にほんのちょっと思い入れがありましてね。

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2010年09月21日

で、チドってみました

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単純機械で、何か工作する…真っ先に思い浮かぶのが、はい、自転車です。言ってみればプリミティブな乗り物の代表〜。なんたって全体がガタピシいって動いてるだけですから、単純な機械要素が活かせる、はたまた活かし甲斐のある対象なんではないかな〜って思った次第です。

で、まずブレーキです。ミニベロ(小径車)のブレーキの利きを向上させる方法、何かないのかな〜って前から思ってたんですわ。書くと長くなっちゃうんで省略しますが、車輪が小さい自転車の場合、ブレーキの利きがイマイチのフィーリングでして。小径の宿命なんですけどね。

つ〜わけで、いろいろアタマひねった末、こんなモンを作ってみました。「滑車式・倍力チドリ」です。チドリっていうのは、センタープルやカンチレバーのサブ・ブレーキワイヤーを引っ張る小物パーツの俗称です。で、これだけのパーツでブレーキの利きを向上させちまおうって寸法です。

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滑車の原理ってのを随分と勉強させてもらいましてね。とても単純な「倍力装置」ですね滑車って。まぁいろいろメリット・デメリットありますが、まぁこんな方法もアリじゃなかろうかと。とりあえず試しに作らないと善し悪しも分かりませんしね。手〜動かさなくちゃいけません。

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これまでにも、タンデム自転車用(乗員の体重が2倍)なんかで似たような製品もありましたね。
リンクもさせてもらってる尊敬する「ひろせサン」も好んで作ってたりするみたいです。なかなか良いもんでしょ、こういうカタチ。いかにも「機械式〜!」って感じで。

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過去には、下側を滑車にしたチドリはいろいろあるんですが、下側を滑車にしても、ほとんどメリットってないんですよね。多少の「自動調心作用」はありますけど。ま、やっぱり見た目の面白さを狙ってたんでしょう。でも、それだって大事なことなんですけどね。

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で、真似するだけじゃつまんないので、上下のプーリーを90度ひねったカタチにしてみました。90度ひねってやりますと、上から来るメインのワイヤーの取り回しが綺麗にシンメトリックになるもんですから。作るのはちょっと面倒ですが、これも楽しみ楽しみってことで。

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上側のプーリーの軸、最初は「ただの軸」にしたんですが、ちょっとシブイ感じがしたのでベアリングを入れてやったら一気にフィーリングが良くなりました。ちゃんとスムーズに回転させてやると違うもんですね〜。「輪軸」の有り難み、感じる部分です。

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下側をプーリーにするのはやめちゃおうかとも思ったんですが、まぁカタチ優先で。「なんか動きそう!」って見てて楽しいモンですよね。単純な機械の魅力のひとつに「動きが見える楽しさ」ってのがあるんじゃないかなぁ。ブラックボックスって、なかなか興味湧かないですもんね。

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で、細部をいろいろ調整してみると、これが笑っちゃうくらい利くしタッチも良くなり、ゆずの「夏色」を口ずさみながら長い長〜い坂道を下っても、ブレーキいっぱい握り締めなくてオッケになっちゃいました。こんな小さなパーツでも、はっきり効果が出ると嬉しいもんですね〜。



さてさて、こんな下らない滑車チドリを作っていたところ、知り合いが「三連勝のフレーム塗りたいんで、全バラしてくんない?」って持ち込んで来ました。もはや伝説の自転車ですね。
http://www.classicrendezvous.com/Japan/3Rensho.htm

「バラしなんか自分でやればぁ」と思いながらも、三連勝をハラワタまでいぢるなんて機会、そうそうあるもんじゃないので「うっし〜、やったる〜」ってね。この「自転車を玉までバラす」って、かなり楽しい作業です。その機械の骨までしゃぶれる感じですもんね。

で、それバラしながら「う〜、自分も1台、何かやりたい!」ってムラムラしちゃいまして。三連勝を持ち込んだ人と「古い感じの塗装方法」とかについて語り合ったりしたもんですから、なんかその方向でね。てなわけで、滑車チドリなんかすぐに忘れて、1台全バラ始めちゃいました。

posted by 用務員 at 12:55| Comment(3) |  Bicycle | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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