2010年05月25日

これもロッキング・プライヤーですよね

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ガブッとくわえたら意地でも離さない…という機能を持っているということでは、ワイヤーツイスターなんかも「ロッキング・プライヤー」の一種ですよね。まぁオフロード系の皆さんだと、それほど使う機会はないのかもしれませんけど。

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これまた太古の話で恐縮なんですが、その昔、モリワキに雑賀くんというメカニックがいました。決して言葉多いタイプの人間ではなく、どちらかと言えば若いのにニヒルな感じが漂う青年でして、モリワキの黄金時代を、チーフメカニックとして支えていた人物です。

ボクは彼にとても好感を持っていまして何かといっちゃ話しかけたりなんかしてましてね。鈴鹿サーキット横の大きなショールームなんか出来る前の、まだ住吉のオンボロ工場しかなかった頃のことです。作業場の片隅で何か雑談していた時(まぁだいたい会話ぜんぶが雑談ですが)、「こうやると、気持ち良いっすよ」って雑賀くんが教えてくれたのが、この、ワイヤーツイスターのモディファイでした。

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ツイスターの、ケツの回るところの長い乳首みたいに出っ張ってる部分に、ベアリングを入れるんです。内径8mmのベアリングを使うんですが、乳首の方が若干太いので、多少ヤスリで削って細くして叩き込むというか圧入します。緩くなっちゃたらエポキシで固めてもいいですね。

オフロード系の皆さんでしたら、ドライブチェーンのテンショナーローラーなんかにはこのサイズのベアリングが2個使われてますんで、廃品回収しておくと使えますね。まぁ、玉が多少ゴロゴロ言ってても大丈夫です。もちろん新品に越したことはありませんが。

ツイスターを使い慣れた方には、説明の必要はないでしょう。なにか大きく機能が向上する…ってモディファイではありません。ただ単に「気持ち良い」んです。ただそれだけです。ただそれだけですが、そういうコトって、実はもの凄く大事だったりします。


1980年代、初頭から中盤にかけてですね。その頃といえば、八代がTT F-Iのタイトルを獲ったり、福本/宮城組が空前の盛り上がりを見せた4耐で優勝したり、ワイン・ガードナーがGP500にも匹敵するとてつもないレコードタイムを記録したり、本当にモリワキが輝いていた時代でした。

住吉のオンボロ工場の前にファンの女の子たちが群れちゃうなんていう、ある種滑稽とも言えるブームの時代だったのかもしれません。そんな中、何が起ころうと冷静で、ブームに踊らされることなくクールに仕事を完遂する雑賀くんの姿は、ボクにはとても好ましく見えたものです。

我が家でたま〜にツイスターを使うたびに、ボクはそんな雑賀くんと、全日本のロードが熱狂の時代を迎えようとしていた頃を思い出します。

posted by 用務員 at 01:21| Comment(0) |  Pastime | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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