2010年09月30日

アマノジャ・ペインティング

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「なんかさぁ、変な塗装してみたいね〜」
「そやねそやね、今どきフツ〜にウレタン塗ったってナンボのもんじゃわ」
塗装好きな友人とそんなヘソマガリな会話をさんざん交わしましてね。

んなら古式ゆかしいラッカーだべさ…ってことになり、さらにボカシんところをガンで吹き分けるんじゃなくて、細かいサンドペーパーで研いでカスレさせる大昔の方法でやってみっか!ってことで話がまとまりましてね。まぁ自分でもどこまでアマノジャクなんじゃろと思う次第ですが。

塗るのは茶系の2トーンに決めまして、フレームの端々を濃い茶にしてやります。ま、特に問題もなく2色を塗って、いよいよ色の境目のボカシ・サンディング。内心「ホントに上手くいくんかなぁ?」と不安もあったんですが、やってみればそんなに難しいもんじゃありませんです。

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かなり細かい番手じゃないとザ〜ザ〜削れちゃうので慎重に慎重に。フィニッシュはコンパウンドで磨きながら少しずつ少しずつボカシていくって感じです。自転車のフレームってのは円柱ばっかりですので、円周を一定にボカシてやるのにけっこう気を使いますね。

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で、境目はこんな感じ。よ〜く見なきゃスプレーのボカシと区別なんかつかないんでしょうけど、ジックリ見ると吹いた場合の粒子みたいのが無く、ちょっと不思議なボカシになりますね。「だからナンなの?」って言われりゃ「いえ、別に」ってだけの、単なる自己満足です、はい。

ボカシ・サンディングが終わったことろで一度クリアを吹きます。このクリアに「マジック・オブ・パール」っていう粉を混ぜてやりますと、全体にホンの少〜しパールがかった輝きがでます。この粉、けっこう好きでよく使ってるんですわ。http://www.magicofpearl.com/

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いわゆる「パール塗料」ってパール感が強すぎる場合がありましてね。ソリッドの塗料を塗ってからクリアに粉を混ぜてパールにしてやると、パール加減を好きなように調整できますし「ごくほんのわずかにパール」なんてのも可能でしてね。今回はゴールド系のパールを入れてやりました。

てなわけで、全体にほんのちょっぴりキラッとさせたらロゴやらを貼り込んで、こんどはクリアだけのクリアですね。さすがにこれはウレタンを吹きましたが、ドロッと濃い目にエア圧低めでわざとザラッとした感じを狙いましてね。はい、けっこう面白い感じに仕上がったんではないかと。

今回塗ったのはMBKって言うフレームです。まぁほとんど知られてないフランス製の自転車なんですが、MOTOBECANE=モトベカーヌがその前身よ…って言えば、バイク系の人だと多少はご存じかも。このモトベカーヌ、個人的にほんのちょっと思い入れがありましてね。

posted by 用務員 at 01:37| Comment(2) |  Bicycle | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月21日

で、チドってみました

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単純機械で、何か工作する…真っ先に思い浮かぶのが、はい、自転車です。言ってみればプリミティブな乗り物の代表〜。なんたって全体がガタピシいって動いてるだけですから、単純な機械要素が活かせる、はたまた活かし甲斐のある対象なんではないかな〜って思った次第です。

で、まずブレーキです。ミニベロ(小径車)のブレーキの利きを向上させる方法、何かないのかな〜って前から思ってたんですわ。書くと長くなっちゃうんで省略しますが、車輪が小さい自転車の場合、ブレーキの利きがイマイチのフィーリングでして。小径の宿命なんですけどね。

つ〜わけで、いろいろアタマひねった末、こんなモンを作ってみました。「滑車式・倍力チドリ」です。チドリっていうのは、センタープルやカンチレバーのサブ・ブレーキワイヤーを引っ張る小物パーツの俗称です。で、これだけのパーツでブレーキの利きを向上させちまおうって寸法です。

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滑車の原理ってのを随分と勉強させてもらいましてね。とても単純な「倍力装置」ですね滑車って。まぁいろいろメリット・デメリットありますが、まぁこんな方法もアリじゃなかろうかと。とりあえず試しに作らないと善し悪しも分かりませんしね。手〜動かさなくちゃいけません。

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これまでにも、タンデム自転車用(乗員の体重が2倍)なんかで似たような製品もありましたね。
リンクもさせてもらってる尊敬する「ひろせサン」も好んで作ってたりするみたいです。なかなか良いもんでしょ、こういうカタチ。いかにも「機械式〜!」って感じで。

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過去には、下側を滑車にしたチドリはいろいろあるんですが、下側を滑車にしても、ほとんどメリットってないんですよね。多少の「自動調心作用」はありますけど。ま、やっぱり見た目の面白さを狙ってたんでしょう。でも、それだって大事なことなんですけどね。

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で、真似するだけじゃつまんないので、上下のプーリーを90度ひねったカタチにしてみました。90度ひねってやりますと、上から来るメインのワイヤーの取り回しが綺麗にシンメトリックになるもんですから。作るのはちょっと面倒ですが、これも楽しみ楽しみってことで。

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上側のプーリーの軸、最初は「ただの軸」にしたんですが、ちょっとシブイ感じがしたのでベアリングを入れてやったら一気にフィーリングが良くなりました。ちゃんとスムーズに回転させてやると違うもんですね〜。「輪軸」の有り難み、感じる部分です。

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下側をプーリーにするのはやめちゃおうかとも思ったんですが、まぁカタチ優先で。「なんか動きそう!」って見てて楽しいモンですよね。単純な機械の魅力のひとつに「動きが見える楽しさ」ってのがあるんじゃないかなぁ。ブラックボックスって、なかなか興味湧かないですもんね。

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で、細部をいろいろ調整してみると、これが笑っちゃうくらい利くしタッチも良くなり、ゆずの「夏色」を口ずさみながら長い長〜い坂道を下っても、ブレーキいっぱい握り締めなくてオッケになっちゃいました。こんな小さなパーツでも、はっきり効果が出ると嬉しいもんですね〜。



さてさて、こんな下らない滑車チドリを作っていたところ、知り合いが「三連勝のフレーム塗りたいんで、全バラしてくんない?」って持ち込んで来ました。もはや伝説の自転車ですね。
http://www.classicrendezvous.com/Japan/3Rensho.htm

「バラしなんか自分でやればぁ」と思いながらも、三連勝をハラワタまでいぢるなんて機会、そうそうあるもんじゃないので「うっし〜、やったる〜」ってね。この「自転車を玉までバラす」って、かなり楽しい作業です。その機械の骨までしゃぶれる感じですもんね。

で、それバラしながら「う〜、自分も1台、何かやりたい!」ってムラムラしちゃいまして。三連勝を持ち込んだ人と「古い感じの塗装方法」とかについて語り合ったりしたもんですから、なんかその方向でね。てなわけで、滑車チドリなんかすぐに忘れて、1台全バラ始めちゃいました。

posted by 用務員 at 12:55| Comment(3) |  Bicycle | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月14日

オヒサでゴンザレス

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ども!。しばらくブログがアップが出来ない状態が続いてまして「こりゃどうしたもんだべぇ」と困っておったのですが、なぜか突然に不具合が解消されましたようでホッと胸を撫で下ろしておりやす。原因が分からないのってなんか気持ち悪いんですが、ま、とりあえずはOKかと。

さてさて、この猛暑の夏の自由研究として「スチームパンク的パーツの考察」にはまってましてね。スチームパンク的…っていうと、すぐに銅とか真鍮っていう素材に傾きがちで、それはそれで見た目には効果的なマテリアルなんですけど、なんかもっと原点を探りたい欲求がありまして。

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で、いろいろ勉強して深みにはまっていきますって〜と「単純機械」とか「単一機械」と呼ばれるモノに辿り着いちゃいましてね。この単純機械っていうの、もっとも基礎的な機械要素のことで、まぁギリシャ時代からあるような「カラクリの元」ですね。主なモノには…

 ・ネジ(この場合ボルトとかビスのことじゃなく「螺旋(らせん)状」のことを指します)
 ・クサビ(コッターピンなんかの作用もクサビに含まれるんでしょうね)
 ・テコ(いわゆる「レバー比」が存在する作動部分はすべてテコの仲間ですわな)
 ・滑車(最近とんと見かけませんが優れた「倍力/方向変換」装置です)
 ・輪軸(軸を使ってモノを回すこと全般。これまた広く応用されてます)
 ・斜面(カムなんていうのも斜面っていうモノの概念に入るんでしょうね)
 ・車輪(回る輪っかでモノが動き始めたことで人類はどれだけ進歩したことか)

これに「歯車」や「バネ」や「クランク」なんていう要素が加わって「機械の基本」みたいなものが成立していったんですね。どれもまぁ原始的ローテク動作の代表みたいなモノばっかりなんですけど、どうもこの辺の要素に「カラクリ」の面白さの原点があるな〜って気付きましてね。

さてさて、理屈ばっかりコネまわしていてもしょうがないので、さっそく単純機械を応用したパーツ作りにとりかかりましてね。これがまぁ面白いのなんのって。機械なんてのは、あんまり難しいモンより単純明解な方が良いですねぇ。んじゃ、成果物は次回。


posted by 用務員 at 23:05| Comment(2) |  Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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